人工関節

人工関節

股関節股関節

人工股関節全置換術(THA)

人工股関節全置換術は、変形した関節を人工的に作られた関節(金属、セラミック、ポリエチレンなどの組み合わせからなります)に置き換える手術です。関節が滑らかに動き、痛みが減るもしくは、痛みから解放されるようになります。

当院の治療の特徴

日本人工関節学会認定医が執刀します。当院では、AMIS(最小侵襲前方進入法)を採用しており、従来法に比べて皮膚切開を小さくすることができ、筋肉をほぼ切らずに組織温存して行うため、術後の回復の早いことや術後脱臼が起きにくいことが期待されます。変形の程度や骨の位置の関係などにより、AMISによる手術ではなく、従来法を行う場合もあります。

対象疾患

  • 変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

    骨盤と大腿骨の軟骨がすり減って、関節のかみ合わせが悪くなり、炎症を起こし、動きが悪くなったり、痛みを起こしたりする病気です。

  • 大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)

    大腿骨頭の血流障害により、壊死が生じ、潰れてきて動きが悪くなったり、痛みをきたしたりする病気です。
    ※症候性大腿骨頭壊死症、特発性大腿骨頭壊死症

  • 関節リウマチ(かんせつりうまち)

    細菌やウイルス、腫瘍などの自己と異なる異物を排除するための役割を持つ免疫系が、本来の働きをせずに自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応してしまうことで異常を来す自己免疫疾患の一種です。

  • 大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)

    脚の付け根にある大腿骨の頚部(けいぶ)の骨折です。高齢の方が転倒して受傷するケースが多いです。若年者でも事故などでの強い衝撃で起きるケースもあります。

※どの疾患に対しても、薬物治療や運動療法を行い、十分な効果が得られない場合に人工股関節全置換術(THA)を提案します。
また、自費診療にはなりますが、再生医療(RPR療法)の提供も行っております。患者さんの状態や希望に応じて、さまざまな選択肢をご提案いたします。

大腿骨頚部骨折の手術について

骨折のズレ(転位)の程度により、非転位型(ひてんいがた:ズレの少ないタイプ)と、転位型(てんいがた:ズレの大きいタイプ)に大きく分けられます。
一般的には、非転位型では、骨接合術(こつせつごうじゅつ)と言って、ピンやスクリュー、プレートを組み合わせて骨折部を固定する手術を行います。
転位型では、人工骨頭置換術(BHA)という手術を行います。これは、ズレが大きく骨がくっつくことが期待できない骨頭(こっとう)を除去し、代わりに人工的に作られた人工骨頭を挿入する治療です。年齢などにより人工股関節全置換術(THA)を行う場合もあります。

ひざひざ

人工膝関節全置換術(TKA)

人工膝関節全置換術は、変形した関節を人工的に作られた関節(金属、ポリエチレンなどの組み合わせからなります)に置き換える手術です。関節が滑らかに動き、痛みが減る、もしくは痛みから解放されるようになります。

人工膝関節単顆置換術(UKA)

人工膝関節単顆置換術は、変形した関節の傷んでいる部分(通常は大腿骨の内側と脛骨の内側)のみを人工的に作られた関節(金属、ポリエチレンなどの組み合わせからなります)に置き換える手術です。関節が滑らかに動き、痛みが減る、もしくは痛みから解放されるようになります。

人工膝関節単顆置換術の適応(対象)の目安

1) 膝をしっかり伸ばすことができる
2) O脚やX脚の程度が軽い
3) 膝の内側のみが痛い
4) 関節リウマチや膠原病(こうげんびょう)を持っていない
5) 高度の肥満ではない
6) 膝の靱帯の異常がない

当院の治療の特徴

日本人工関節学会認定医が執刀します。
当院では、患者さんの健常組織をできる限り温存するため、術後も自然な膝関節の感覚が得られやすいとされています。

対象疾患

  • 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

    膝関節の軟骨がすり減って、関節のかみ合わせが悪くなり、炎症を起こし、動きが悪くなったり、痛みを起こしたりする病気です。日本人では、O脚変形を伴う内側型変形性膝関節症が多いです。

  • 関節リウマチ(かんせつりうまち)

    細菌やウイルス、腫瘍などの自己と異なる異物を排除するための役割を持つ免疫系が、本来の働きをせずに自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応してしまうことで異常を来す自己免疫疾患の一種です。

  • 特発性膝関節骨壊死症(とくはつせいひざかんせつこつえししょう.SONK)

    膝関節の骨細胞や骨髄細胞の壊死が起きて、膝関節痛が起きる病気です。特発性膝関節骨壊死症が進行すると関節軟骨のすり減りも生じるため、変形性膝関節症を引き起こすことにもなります。

※どの疾患に対しても、薬物治療、リハビリテーション(四頭筋訓練など)、装具治療(足底板など)、ヒアルロン酸の関節内注射を行い、十分な効果が得られない場合に人工膝関節全置換術(TKA) /人工膝関節単顆置換術(UKA)を提案します。年齢が若く、比較的変形の小さい場合には、膝関節周囲骨切り術という手術も選択します。また、自費診療にはなりますが、再生医療(RPR療法)の提供も行っております。患者さんの状態や希望に応じて、さまざまな選択肢をご提案いたします。

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